世界の船上から pert4

今回は書き残してきた、船での生活を書き残して行こうと思います。


数ヶ月前の記憶も、今たどるとあいまいな記憶になっていると感じます。


記憶にはあいまいになることによっていいこともありますが、


あいまいになって風化してしまってはいけない記憶もあると思います。


今回は貴重な船の経験を書き残して、その当時何を思っていたのか
できる限り書いていこうと思います。



pert3ではシドニーにいましたが、そこから数日かけてタスマニア(オーストラリアの州のひとつ)に向かい、そこからニュージーランドへ向け航行し


ニュージーランドの西岸のフィヨルドを通ってオークランドへ向かいました。


ただ、オークランドに向かう前にはクライストチャーチに向かうはずでした。


クライストチャーチも未だ、復興にむけみんなが力をあわせ頑張っています。


クライストチャーチも巨大な被害を受けたことに対し、


何か力になれないかと思っていたのに




日本の震災があり、クライストチャーチへの思いが風化してきてることに


今書きながら感じています。



この気持ちも・行動も風化させてはいけないものなので、



しっかりこの気持ちを書きとめ、東北にもクライストチャーチにも



今だけじゃなく気持ちを持ち続けないといけないと反省しました





話は戻り、pert4ではタスマニアについて書いていきます


タスマニアは自然豊かな島なんですが



タスマニアンデビル・タスマニアンタイガー(絶滅)など、タスマニアにしか生息しない生き物も多く世界遺産にも指定されている地区があります。



魅力のある島ですが、以前はオーストラリアはイギリスの植民地だったためタスマニアはイギリスの囚人を島流しにするための場所だったらしいです。



タスマニアへの滞在時間は短かったため、その囚人たちを収容していた跡地に行ってきました。


跡地は観光施設になっていて、ツアーが2時間おきにあり、そこから1時間程度スタッフが案内してくれます。



僕がちょうど向かったときにツアー開始まで後1時間で、それまで待つと出向の時間に間に合わない


しかたがなかったんで、施設入り口にあるパンフレットだけもって違う観光地へ行こうとしました



そしたら、そこでスタッフをさせているおじいさんが話しかけてきてくれ
事情を話すと、特別に案内してくれました。



こういったあたたかさに触れると、人に優しくするのって素敵だと改めて思います。


囚人収容施設

施設内にある裁判所



今回思ったのものの価値に気づくのはかなり後になって気づくものなんだと


というのも、それが貴重なものだと気づくのは回りまわってそこにしかないと気づかないと



それが大切だと気づけないんだと思います



どんなに貴重な生き物たちがいても、貴重だと気づいていないと大切にできない



どんなにすばらしい土地でも、人間の都合で好き勝手にしてしまう



その歪みはいろんなところで起こるんだと思いました



もともと、どんなものでも貴重なものであるとは思いますが、



どうしても、そんな風に何事にも関われるのは難しい



だから、せめて自分が大切だと思えるものには



遅くても大切にしていかないといけないなと思いました。



そんなことに気づかせてくれた寄港地でした。



P.S.


道中で赤いシャツのペアルックを着た老婦人に会いました。


通りすがりの僕に素敵な笑顔をくれました


手をつないでゆっくり町を観光する後姿を見て


こんなおじいちゃんになりたいなと思いました。