世界の船上から pert7
今回は前々回書きそびれたゲストエンターの方の話です。
皆さんはニュージーランドと聞いて思い浮かぶものはなんですか?
人それぞれだと思いますが、ラグビーに興味のある方はすぐ浮かぶ色があるはずです
僕はあまりラグビーについて詳しくないですが、オールブラックスという言葉は知っていました。
ラグビーは漢字にすると闘球って書くそうです。
文字だけ見ても激しいスポーツだということがわかると思います。
そのスポーツで世界1とも言われているのがオールブラックスです。
ウィキペディアで調べたところ各国別の対戦成績ですべての国に勝ち越しているそうです。
ニュージーランドの人はそのことを誇りに思っています。
ただのスポーツということではなく特別なものなんだと思います。
そのオールブラックスとセットになって世界中に知られているダンスがあります。
ハカです
ハカとはオールブラックスが試合前に踊ることで有名になりましたが
もともとはニュージーランドの先住民のマオリ族が戦いの前に踊ったものです
手を叩き足を踏み鳴らして叫び、自らの力を誇示し、相手を威嚇します
そのハカを後世に残すべく「ハカ・ザ・レジェンド」というマオリ族のダンスチームがあります。
ダンスチームという表現が正しいのかわかりませんが、踊りから武器術、トレーニング方法などを教えてくれます。
そのハカ・ザ・レジェンドの人たちがゲストエンターとして船の乗ってきました。
メンバーの半分ぐらいがトレーニングに来ていてそこで仲良くなりました。
はじめは、デカイ人たちがいるな〜
とビビッていましたが、水をもっていき話す機会を作りこの人たちが誰なのか探っていました
僕は事前にどのような人がトレーニングをしに来るのか知らないので、毎回話をしてはじめて何をやっている人なのか知ります
そのため、失礼なことをしていることもあるのかもしれませんが
変に態度をかえたり、気を使ったりしないのでいいのかなとも思っています
話をすると、ショーに出ていることがわかり
ハカという言葉を聞いたとき
と聞き返すと
すぐに仲良くなれました。(もちろんオールブラックスを知らなくても仲良くなっていたと思いますが)
最終日にはブラザーになっていました
すごく陽気な人たちで笑顔がとても素敵でした
メンバーの人たちは船の中でショーとは別にハカを教えてくれる教室もありお客さんもハカを覚え、最終的にメンバーのみんなとショーに出るというものがありました。
残念ながら僕は参加できなかったのですがショーは見ることができました。
ハカっていろんな種類があるんです
僕はオールブラックスのハカしか知らなかったんですが、武器を使ったりした踊り(武道で言う型)や女性が踊るハカもあるんです。
実際にメンバーの半数以上が女性なんですが
女性は紐のついたボール状のものを使って踊ります。
また、マオリ族の階級で使える武器が決まっているので
なにを使っているのかだけでその人がどの地位にいて
どのくらい強いのか(特に男性の場合)わかります
僕は大学時代合気道をやっていて
かじった程度ですが武器などを使った型なども行っていましたが
マオリの人たちの武器術は同じ棒という武器を持っていても
考えもしない使い方などを披露してくれたので新鮮でした
逆に日本などの棒術をみたマオリの人の反応も見てみたかったです
ショーの最後はおなじみのハカを踊り終わりました
みんな日ごろはやさしそうな顔をしているのに
ハカを踊っているときは迫力がすごかったです
目の前でされたら僕は間違いなく威嚇されやられていると思います
そういう状況に身をおかないことが一番です
合気道で一番の技は「相手と友達になることだ」といった先生もいます。
そういう意味では僕は合気道の能力も上がっているのかもしれません
話がそれましたが(それるのが好きなんですみません)
僕が今回感じたことは
自分たちを誇りに思える・後世に残したいと思えるマオリの人ニュージーランドの人たちって素敵だと思いました。
そして、うらやましかったです
僕は日本人でよかったと思っていますが
未だ誇ったことはない気がします
それは日本人の人がどうこうではなく
僕が日本人を感じながら生きていないからだと思います
日本人を感じながらて生きることがいいのかはわかりません
どこの国の人かという枠で人を見るんではなく
その人を見てその人の国を感じれる、知ることができたら素敵だと思います
だから僕が自分に誇れる生き方をしていれば
僕から自然と日本の一部を感じてくれると思うし、
その部分を素敵だと思ってくれたら最高です
そういう小さな積み重ねで
僕の中にある日本というものを誇れるんではないかと思うし
将来子供たちに誇ってもらいたいです