イタリアの熱中症対策

気がつけば日本に帰るまであと2週間というところまで来ました


本当に時間が経つのは早いです



その時間を有意義に過ごせるように



今一度自分自身に問いかけながら生活していこうと思います





今日は熱中症について再確認をして


みなさんと共有する日にしたいと思います



イタリアと日本では生活様式が違っていて



日本でそれをそのまま行うのは難しい面もあると思いますが



イタリアでの生活が実は熱中症の予防などにいい面があるので紹介して行きます






イタリアでは日中の時間に町から人が消える時間があります



それは昼の1時〜4時の間です



その時間は大型スーパーなどを除いて店もしまったりしています



その時間にイタリアの人たちは家に帰りお昼ご飯を食べています



1時〜4時の3時間かけてゆっくりと食事をします



ヨーロッパではそのような生活様式の国が多いらしいです




その後、5時、6時ぐらいから町が活発になり



その時間に野球などの試合や練習が行われます



イタリアでは一番暑い時間帯の昼過ぎには自然と外ではなく室内で過ごして



少し涼しくなってから動き始めるという予防法が自然とできています



4時に昼食が終わるので自然とその後の試合なども時間も遅くなるので



サッカーの試合などはキックオフが遅いんだと思います




また、野球の練習でも子供たちは一人1本、2Lの飲み物を持参して



2時間強の練習でこまめに水分を取っています



ただ、水という子が多く本来はスポーツ飲料水などが最適ですが



そして、練習や試合のはじめには帽子に水をかけて濡らし



頭から首にかけて水をかけてプレーします



試合途中でも



自分からベンチをでて水をかけに行きます



ユニフォームがぬれてもお構い無です



首元を冷やすのは熱中症予防にはすごくよい方法で




太い動脈が通っているので首を冷やすこと冷やされた血液が全体を回るので



かなり効果的です



だれに言われるでもなく自然と行動にうつせているあたり



そして、イタリアに着てから筋痙攣や気分が悪くなるという




熱中症の症状がでた人を見たことないところ




さすがスポーツが盛んな国だなと感じました



これからさらに暑くなる8月を迎えますが



イタリアの人たちは一番暑い夏は家族でバカンスに行くため



街中には人はいなくなり



スポーツもオフシーズンです



日本では夏休みなどの長期休みは



ここぞというばかりにスポーツや部活に励むので



まったくの逆です




日本人は8月などの条件で言うと最悪の時期に運動をしているわけですが



(それも日中に)



僕はそれを変えなければいけないとは思ってはいません



確かに熱中症を予防するためには




その環境下のなかで活動しないことが一番なのは承知しています




でも、文化としてその生活が染み付いていますし



僕は暑い夏に運動することが好きです



そして熱い甲子園が好きです



(練習など自分の裁量で決められる時はもちろん悪条件下での活動は極力避けますが、試合などになると悪条件下でプレーすることが起こってきます)



だからこそ、僕たち日本人はどの国よりも熱中症に対して



敏感ではなくてはいけないと思いますし



予防策・対応策は身についていないといけないと思います





そして熱中症を100%予防することができないのなら




その生活自体、構造を変えなければいけないと思っています




そこは絶対に譲ってはいけないことなので



僕の力では限りがありますが




せめて身の回りの人には僕の思いをしっかり伝え




暑い夏が好きな人が



暑い夏を楽しく過ごせた人が



増えれば良いなと思います